2015年12月1日火曜日

気にすることができない

あいつ、本当に、気にしなかった。どれだけ言われても気にしなかった。そもそも、気にすることができない。気にすること自体が欠落しているから、気にすることができないという感じで、気にしない。絶対に気にしない。どれだけ何回言われても、気にしない。激しく怒鳴れれても、気にしない。ともかく、気にしない。

本当に、どれだけなにを言われても、気にならないんだよね。まったく、悪いをことをしているつもりがない。どれだけ言われても、どれだけ説明されても、まったく、悪いことをしているつもりが生じない。やっていいからやっている」という態度で、全部鳴らしまくる。

それで、こっちがどれだけ、文句を言っても、なんていうのかな、こっちが困っているということが、これまた、一切合切わからない状態なのである。中間期末試験の前に、どれだけ、「勉強するから静かにしろ」「試験だから静かにしろ」と言っても、全部鳴らしまくる。

一日に一二時間鳴らすなら、かっきり、かっちり、一二時間鳴らして、それが、一一時間五五分になるということが、ありえない。きちがい兄貴が、本当に静かにするということはありえない。たとえ、一分でも、どれだけ言われてもありえない。それこそ、「気にすることに失敗している」わけで、気にするという回路が……精神回路が、まったくないという状態だ。

だから、どこまでも平行線なのである。で、きちがい兄貴が鳴らしている状態で平行線をたどるので、けっきょく、いつも鳴っている状態のままなのである。で、鳴っている時に、どれだけ、「困るからやめろ」「困るから静かにしろ」といっても、まるで迷惑をかけてないつもりで、全部の時間鳴らし切る。

だから、鳴らしたあと、きちがい兄貴の心、はればれで、何も悪いことをしたと思っていないのである。なんて言うのかな、やっていいことをやったという気持ちしかない。

で、俺がその日一日で、二〇回、三〇回、怒鳴りこんで文句を言っても、……きちがい兄貴の部屋に行って、絶叫しても、……一回も、なにも言われなかったのと同じ気分しかない。だから、迷惑をかけたと思わない。きちがい兄貴が、いま「知らなかった」とか「つもりがなかった」とか言っているけど、それは、そういうきちがい的な反応の残りカスだ。やっている時から、どれだけ何回言われても、「つもりがない」まま、ずっと、きちがい的な音で鳴らし切ることができるのである。

その音について、「入試だからやめろ」と言われても、……たとえば、一日に一二時間鳴らして、その一二時間中、まるで悪いと思わないのである。自分が、弟の入試の邪魔をしているとは、逆立ちをしても思えないのである。言われているのに、思えないのである。で、通して鳴らす。自分が、普通の意味で静かにするというのは、絶対にないことなんだよ。考えることすら、できないことなんだよ。ありえない。普通の意味で静かにするというは鳴らさないで静かにするということや、ヘッドホンをして静かにするということなんだけど、一分だってそういうことをする……自分が本当に静かにするというのは、……考えることもできないことなのである。想定外の想定外。

だから、本当に静かにしてやるということは、一日に一分ですらありえないのだけど、それで、悪いと思わない。どれだけなにを言われても、……どれだけ理由を言われても、一切合切認めないで、頑固に、全部の時間、一分もゆずらないでやり切る。けど、迷惑をかけたつもりがない。迷惑をかけつもりが生じない。相手が、「やめてくれやめてくれ」「静かにしてくれ静かにしてくれ」と言ってきたという事実は、ないのと同じなのである。そんなことは、一回もなかったという気持ちで、……はればれとした気持ちで、鳴らせる。

こっちは、一日中鳴らされて、曇天だ。暗黒だ。闇まみれだ。本当に憂鬱で死にたい気分なのである。きちがい兄貴のヘビメタ騒音が、入試前だというのに鳴っているから、死にたい気分なのである。で、きちがい兄貴は、一二時間鳴らして、まったく気にせずに、精神的に、スカッとしていて、こっちは、大切な時期に一二時間やられて、精神的にまいっているのである。で、たとえば、面接の時に、精神的にスカッとしているひとと、精神的にまいっているひとのどちらが選ばれるかというと、精神的にスカッとしている人が選ばれる。

……そんなの、いまの話に関係がないじゃんと思う人がいるかもしれないけど、関係なくない。俺はどこに行っても、憂鬱で暗いのである。憂鬱で暗いというのは、評価されない。というか、そいうのは、普通の社会であれば、どこに行っても、マイナス評価しか受けないのである。

で、無理やり明るく振る舞っても、それは、わかるひとにはわかる。「ああ、この人、無理しているな」というのがわかる。人生の大切な時期、毎日きちがいヘビメタに三年間、六年間、やられて、いいわけがない。そんなの誰だって、疲れたからだになって、暗い気持ちになる。

それから、学生時代の履歴を見た場合も、いろいろな活動に積極的に取り組むということができないから、消極的な態度の持ち主だとみなされる。実際、ヘビメタ騒音で、いっぱいいっぱいで、普通のことですら、できないという状態なのに、さらに、なにか積極的なことができるわけがないだろ。他の活動ができるわけがないだろ。「普通のことすらできない」と書いたけど、この普通のことのなかには、決まった時間に毎日学校に通うということも含まれている。

きちがいヘビメタで、夜、眠れなくて、夕方というか、夜も含めて、弾丸のようなヘビメタ騒音をあびて疲れまくって、どうしても、遅刻してしまうという状態が……毎日……中学入学した時からずっ、と、続いてんだぞ。中学を卒業するまで、きちがいヘビメタが鳴らなかったのは、一日だけなんだぞ。日曜日、祝日、その他の休みを含めて、きちがいヘビメタが鳴ってなかったのはただの一日だけなんだぞ。

それなのに、きちがい兄貴は気してない。いまも気にしてないし、昔も、気にないで鳴らしてた。定期試験だろうがなんだろうが、入学試験だろうがなんだろうが、気にしないで、自分がやれる時間はすべて、細部に至るまで、鳴らし続けるのである。で、つもりがない。まったく、つもりがない。つもりがないので、悪気もない。じゃ、言えばやめてくれるのかというと、絶対にやめてくれない。

毎日、くるしい状態が続いているのだから、積極的な活動をする余裕なんてない。高校入学した時からずっと、鳴らされていて、どれだけ、「入ったところで頑張ろう」と気持ちになって、がんばっても、ずっとずっとずっと、ヘビメタが、際限なく、永遠に、毎日鳴っているんだぞ。三年間、一日の休みもなくなってるんだぞ。

そんなので、高校三年間という、……人生の進路選択にとって非常に重要な三年間を……すごしていいわけがないだろ。そういうのが、一切合切、わからない。きちがい兄貴が鳴らしているあいだ、きちがい兄貴どれだけなにを言っても、一切合切わからないまま、「今日のヘビメタ」を鳴らしまくる。入試の時に、「入試だからやめてくれ」「静かにしてくれ」と言ったのに、通じないやつに、期末試験の時、なにを言っても通じるわけがないだろ。

これ、まるで、俺が理由を言わなかったから、知らなかった……だから、静かにすることができなかった……みたいな印象を、与えようとしているんだよな。今になって、嫁さんや嫁さんの家族にそういう印象を与えようとしている。けど、入試の時、どれだけ、何回言っても、一秒も静かにしてくれなかったひとに、普段の日、なにを言っても通じるわけがないだろ。そういうやりかたで、頑固に無視して、全部の時間、鳴らしてきたんだよ。

どう言えば、通じるんだよ? なにを言われたって自分がやることが決まって怒るからやるという態度でやり切る。五時間しか鳴らせないなら、五時間、一四時間、鳴らせるなら一四時間、いのちに変えても、いのちをかけて、全部、細部まで、全部全部、鳴らしきるというのが、きちがい兄貴の「ふつー」の態度だ。毎日の態度だ。いつもの態度だ。一四年間、そうじゃない日がない。一四年間。最初の六年間で死んでるよ。

自分が思いっきり鳴らすというのは決まっていて、その思いっきりという部分を放棄するつもりは一切合切ないのだ。たとえ、一日に一分だろうが、ない。たとえ、一日に一分だろうが、自分が「おもいっきり」鳴らせない時間というのは、絶対に作らない。だから、けっきょく、一日に一分だろうが静かにしない。けど、きちがい兄貴が、おもいっきり鳴らしているのだけど、きちがい兄貴が、自分の主観のなかで静かにしてやった時間をつくるのは、可能だと思っている。

で、一〇分ぐらい一デシベルぐらい下げるけど、その一〇分は、やはり、きちがい兄貴が思いっきり、が・ま・ん・し・な・い・で鳴らしている時間なんだよ。自分が思いっきり鳴らすということを維持した中で、ちょっと下げてやるということだから。で、そのちょっと下げてやるというのは、本当に、微々たるもので、聞き分けることができない。きちがい兄貴が思いっきり鳴らしている時の音と、きちがい兄貴が静かにして鳴らしている時の音が同じなんだよ。きちがい兄貴が静かにして鳴らしている時と書いたけど、もちろん、静かにして鳴らしているわけではなくて、きちがい兄貴が静かにしていつもりで鳴らしている時だ。本当に、静かにしたつもりがあるのかどうかわからない。あんなでかい音で鳴らして、「静かにした」と思っていたとしたら、本物のきちがい。


本当に「ひえた」気持ちで無理やり動いていたよ。本当に一歩一歩、死にそうなくらい、張り詰めてつらかったよ。どうして、張り詰めてつらいかというと、ヘビメタ騒音が鳴っていたからだ。



わかっていただけるかたに感謝しております。ありがとう~~ございます~~

自分の身のまわりを良い言葉で満たしたい人は、是非そうしてください~
人に優しい言葉をかけたい人は、是非そうしてください。
自分の思いは現実化すると信じている人は是非信じて、現実化してください
(ぼくが)こういうことを否定しているととらえている人がいるみたいだけど、ぼくが言っていることはそういうことじゃない。●●ではない人のことをもっと考えましょうということです。思いやりがあるのとないのはちがう。全体思考だと、かならず、こぼれる人が出てくる。こぼれる人に対する配慮は、事前に考えておくべきことだということを言いたいのです。それから、ぼくにとって「言霊」というのは、議論の対象、考察の対象であって、信仰の対象ではありません。なので、「言霊について議論しましょう」と言っているわけで、「言霊を信仰するな」と言っているわけではないのです。ここらへんの違いについて注目してください。刮目。刮目。


●ヘビメタ騒音というのは

ヘビメタ騒音というのは、ヘビーメタル騒音という意味です。ヘビーメタルというのは、甲高い金属音と重低音が特徴となるロックの一種です。
兄がヘビーメタルにこって、一日中、どでかい音で鳴らすようになったというのが、僕が引きこもらざるを得なかった直接の理由です。本当は、ヘビメタ騒音のことは書かずに、一般論だけを書くつもりでしたが、そういうわけにもいかず、いろいろなところで、ヘビメタ騒音の話が出てきます。


あの生活はない。この人生はない。
時間は無限ではなかった。とくに若いときの時間は。

俺の小説には思想的な意味がある。俺の小説には心理学的な意味がある。だれも語りえなかったことについて、語る

日付のない日記型小説(散文)・手記的な小説・究極のネガティブ苦悩爆発文学 1、2、3、4、5、6、7、8、9、10ともほぼ同じことが書いてあるので、人間界の苦悩について興味がない人は読まないでください!!!!!

「騒音生活」「騒音生活が与える性格・人生への影響」「言いがたい家族」「困った人間の心理」「変な頑固さ」「平気で嘘をつく人(嘘を言っているのに嘘を言っているつもりがない人)」「自分勝手な脳内変換」「どれだけ言ってもなにも伝わらない人の心理的なしくみ・態度・おいたち」について興味がない人は読まないでください!!!

各巻は同じ主題を扱ったバリエーション(変奏曲)のようなものだと思ってください。

ぼくはまけない

「地下室の手記」ならぬ「騒音室の手記」だから、手記的な小説です。普通の主人公や脇役がいっぱい出てくる小説を期待している人は、読まないほうがいいです。そういう小説ではありません。

サイコパスが含まれるタイトルに関しては本当は納得してない。あんまり好きじゃない。けど、ある単語を使うと出版自体があやういので、しかたがなく、サイコパスという単語を使っている。サイコパスとつければ受けるとでも思ったのか?というような感想を持つ人もいるかもしれないけど、そういうことではない。

認識がズレている親にやられたこどもが住んでいる世界というのはちがう。



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「公開バージョン」はもとのバージョンの一部を文脈に関係なく削除したものなので、段落と段落のつながりがおかしい場合があります。(少し不自然な場合があります)。ご了承ください。

死にたいというのは、より良く生きたいということです。ぼくが「死にたい」と書いた場合、「より良く生きたい」と言っているのだなと、読み替えてください。心配にはおよびません。

過去に戻って、きちがいヘビメタ騒音なしでやり直したい。設定を変えてやり直したい。

用語解説:ヘビメタというのは、ヘビーメタルという音楽の分野を表す略語です。甲高い金属音と、超重低音が特徴となるクソうるさい音楽です。僕からみると、とても「音楽」と呼べるようなものではありません。本当に、特撮に出てくる「音」攻撃系の、音波です。あれはひどい。