ほんとうに、鳴っているあいだの「状態」がひどいのである。
脳みその状態がひどいのである。
ぼくの状態がひどいのである。
ほかの人が「騒音にさらされている状態」を想像したときの「ひどさ」よりも、ぼくの状態のほうが、ひどいのである。
どうしてかというと、きちがい兄貴による至近距離の騒音だからだ。どうしてかというと、ぼくがこの世で一番きらいな音で構成されている音楽だからだ。
そして、たとえば、ぼくが「フォークギターぐらいの騒音で、とやかく言っている」と思う人たちもいる。
この人たちは、誤解をしているのだけど、誤解をしているということを、……ぼくの経験の範囲でいうと……認めてくれたことがない。
俺がなにをいっても、「たいしてでかい音で鳴っていないのにエイリさんがこだわっている」と思っているみたいなのだ。「そんなの……騒音ぐらい俺だってある」と言っていた人がいるけど、その人が経験しているその騒音というのは、音のでかさを考えると、兄貴の騒音とはちがうと思う。
ほんとうに、きちがい兄貴が、きちがいだから、普通の人が鳴らさないような音で鳴らすのである。
そして、普通の人なら、あれだけでかい音で鳴らしていれば、「気にする」のに、きちがい兄貴は、気にしないのである。
で、精神病のレベルで気にしないのだ。
ほんとうは、きちがい的でかい音で鳴らしているのに、自分では普通の音で鳴らしていると思っているのだ。
きちがい兄貴も「フォークギターぐらいの音で鳴らしている」と思っている人間だ。
ところが、ちがうのである。