「Xをすれば、幸福になる」というようなライフハックの場合、社会的な構造を無視してしまうのである。
Xをしないのが、原因で幸福ではないのだ。
ライフハックを口にするほうは、「不幸な人は、Xをしないから……不幸なのだ」という決めつけをしてしまうのだけど、この決めつけは、最初から間違っている場合が多い。
ライフハックを口にするほうは、そんなことは、まったく気にしない。
それは、ここがダメなんだというようなダメ出しなんだけど、まったくはずれている場合がある。
社会的な構造を無視してしまうというのは、問題がある。
どうしてかというと、すべてではないけど、社会的な構造から押し出されてしまうものによって、不幸になる場合があるからだ。
社会的な構造といったけど、そもそも、生まれてくる家がちがうのである。
それは、『条件がちがう』ということだ。
何度も何度も言うけど、『条件のちがい』は重要だ。
たとえば、Aさんが不幸だとする。Aさんが不幸になる原因をAさんの家族がつくりだしている場合だってある。
けど、社会の構造や、生まれてくる家のちがいを無視して、「その人」が不幸なのは、Xをしないことが原因だと決めつけてしまうのである。
これは、まずいことなのだけど、善意で、「Xをすれば、幸福になる」というようなライフハックを口(くち)にする人は、まったく、気がつかない。
まずいことだということに、気がつかない。