運用の問題がある。
たとえば、「人がいやがることはやめましょう」と言っている人が、実際の場面では、人がいやがることを押し付ける人に、賛同してしまうのだ。
ブラック社長が、名前だけ店長に、「できると言えばできる」と言って、サービス残業を押し付けようとした。名前だけ店長は「できない」と言っていたのだ。
「もう、つかれたからできない」と言ったのだ。「もう、限界だからできない」と言ったのだ。
たとえば、Aさんがいるとする。Aさんは、「人がいやがることはやめましょう」と普段は言っている人だ。それが正しいと思っている。
けど、その場に居合わせたAさんは、こともあろうに、「人がいやがることをしている」ブラック社長の味方をしてしまうのだ。
「できると言えばできる」という言霊理論が正しいと言ってしまうのだ。
こんなの、ない。
Aさんはまた、「人に親切にするのが重要だ」「人に親切にすると幸福になる」と言ってたとする。
Aさんは、名前だけ店長のつかれを、軽く見積もって、「できると言ってやればいい」と思うのだ。
そして、ブラック社長のいじめを許容して、ブラック店長の言い分が正しいということを言う。
ぜーーんぜん、親切じゃないのだ。
こまっている人に、ぜんぜん親切にしないのだ。
名前だけ店長が、睡眠時間を削っている生活を知っているのに、「そんなのは関係がない」と言って、名前だけ店長に、サービス残業をさせようとする。
ブラック社長に「サービス残業なんてさせないほうがいい」と言わないのだ。
Aさんは「俺だって、つかれている」と言って、名前だけ店長に、サービス残業をさせようとする。
Aさんは、ほんとうにこまっている人に、親切にしない。
Aさんみたいな人ばかりではないと思うけど、運用の問題がある。
普段、お題目を言ってたって、実際に行動が必要な時は、逆の行動をしてしまう人が多い。