普通に働いている時点で、ぼくとおなじ程度の苦労をしてないということがわかってないんだよな。彼らは、自分が働いているという点で、ぼくより、自分のほうがずっと上の人間だと思ってしまうわけさ。だから、えらそうに説教をしてくる。そして、「自分だって苦労した」と言う。けど、その苦労は、働けるぐらいの苦労なんだよ。そして、もし、ぼくとおなじ程度の苦労をした人が、「人間は働くべきだ」とか「過去は関係がない」とか「元気だ元気だと言えば元気になる」とか「仕事をしてないやつは、くず」というようなことを言うかというと、言わない。口がさけても言わない。だいたい、きちがいヘビメタ騒音生活をした人、あるいは、きちがい騒音生活と同等の生活をした人は、働けなくなっている。だから、そもそも、「人間は働くべきだ」とか「仕事をしてないやつは、くず」とかという権利がない。働いているやつは、たまたま、きちがいヘビメタ騒音と同等の苦労をしなかったから、働けるだけだ。それを、自分の手柄だと勘違いして、クソを言ってくる。ようするに、苦労がたりないのである。アホなのである。
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見逃されがちな点は、ヘビメタ騒音が、一一歳のときからはじまったということだ。これがどういう意味か、ほかの人たちはまったくわかってない。とくに、「過去は関係がない」とか「鳴り終わったら関係がない」と「残っている影響」をガン無視するやつらは、まったくわかってない。こいつらは、ほんとうにバカな人間なのだけど、バカであるという自覚がまったくない。こいつらが、善人であるはずがない。いや、バカだけど、善人なのか? まあ、特に悪意はないんだよ。こっちに対する悪意はない。けど、これが……。もし、自分が一一歳のときから、きちがいヘビメタ騒音相当の苦労を経験したとして、もし、自分が「過去は関係がない」「鳴り終わったら関係がない」と言われた場合のことを、考えることができる人間だとは、思えない。ようするに、自分がぼくとおなじ苦労をして、自分がおなじ立場になったとき、その言葉がひどい言葉であるということをはじめて、さとるのだろう。バカだから、経験なしにわからない。かしこければ、経験がなくても、だいたい想像ができる。だいたいのことを、理解できる。バカだから理解できない。そして、理解してないということすら、理解してない状態だ。バカ以外のなにものでもない。こういうやつらが、俺にどういう圧力をかけてきたか? こんなバカなやつらにえらそうなことを言われることが、どれだけ屈辱的なことか、ほとんどの人は、わかってない。
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自分が働いているとする。自分が働いているという立場であれば、働いていない人間には、なにを言ってもゆるされると思っているやつらがいる。こいつらは、自分が働けなくなったら、「自分が働けないのはしかたがない」と自分が、働いていたとき、働いていない人間に投げかけた言葉を、忘れてしまう。全部、自分に、つきささっている。ブーメラン。ブーメラン。けど、こいつらは、バカだから、自分に、つきささっていることには、気がつかない。最初から、傲慢なやつだから、働いてないやつにはなにを言ってもかまわないという、傲慢な考え方をもってしまう。「俺は働いていたから、いまは働いてなくても、無職じゃない」と思っているバカ。自分がやったあやまちに、最後まで気がつかない。たぶん、こういうやつら……働いていない人間には、なにを言ってもゆるされると思っていたやつらのうち、九九・九九%ぐらいのやつらが、最後まで気がつかないやつなんじゃないかな。思考が浅い。ブーメランになっていることに、気がつかない。