引きこもりの程度を表す、尺度の他に、「睡眠障害尺度」が必要だと思う。つまり、「睡眠障害」という位相を考えて、引きこもりについて考えましょうということだ。
引きこもり睡眠障害尺度
睡眠障害の程度によって、「引きこもり」の状態が異なるので、「引きこもり」の対策について考えるときは睡眠障害の程度を認識しておく必要がある。
概日リズム障害には、睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群、非24時間睡眠覚醒症候群、不規則型睡眠・覚醒パターンといったものがあるが、概日リズム障害を抱えると、社会復帰が非常に難しくなる。睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群の場合は、夜勤、早朝勤務、フレックスタイムなどで、対処することができるかもしれないが、非24時間睡眠覚醒症候群の場合、ふつうに勤務するということは、不可能といっていい。
しかし、非24時間睡眠覚醒症候群の場合、深刻度が小さいような感じを受けるのだ。これは、まわりの人もそういうふうに思っているかもしれないし、本人も案外、