「うまくいかなかった人の悪口を言うということが、決まっている」というところに書いたけど、ちょっと付け足しをしておく。
基本、言霊主義者の態度というのは「自分は魔法を使える」という態度なのだ。魔法を使えると思った根拠というのは「雨が降ると言ったら、雨が降った」とか「元気だ元気だと言ったら、元気になった(ような気がした)」とかというようなものだ。
根拠からして、間違っているのだけど、本人は、ほんとうに、根拠になると思っているので、本人の視点からすれは、根拠としてじゅうぶんなのである。
自分は、魔法を使えるけど、相手は、魔法を使えないというような認識が成り立っているのだ。
もちろん、言霊主義者自身も、魔法なんて使えない。
ところが、自分は、呪文をうまく言えるので、魔法が発動するけど、相手は、呪文をうまく言えないので魔法が発動しないのだと決めつけている状態なのである。
「このように言えば、言霊は、絶対なので、言った通りになる」と本気で思っているのだ。ようするに、相手の言い方がへたくそだから、「言った通りにならない」と本気で思っているのだ。
しかし、言霊なんてないので、ほんとうは、言い方なんて関係がない。
本当は、言霊主義者も、魔法なんて使えないので、「自分は呪文をうまく言える」というような自信は、まったく根拠のない自信なのである。
もちろん、呪文をうまく言えば、言霊が発動するけど、呪文をうまく言わないと言霊が発動しないというような考え方は、根本的に間違っている。言霊主義者は、「自分は魔法の呪文をうまく言える」という間違った自信をもっているのである。
しかし、これは、何回も説明したけど、「言う」という集合のなかに、「悪い言い方で言う」という集合が含まれている。これが、言霊主義者にはわかっていないのだ。
もともと、言霊という考え方が「嘘」であり、言霊の力なんてものは、最初からないのだ。この誤解の上に、さらに、全体集合と部分集合の関係がわからないというような無理解さが付け加わる。
「どっちの集合がでかいのか、ちょっと考えてみろ」と言いたくなる。
ともかく、言霊主義者は、「うまくいかなかった相手」のまえでは、自分は言霊の力を使えるという前提で話を進めるのである。
ようするに、「自分は魔法を使える」という前提で、話を進めるのである。
しかし、実際の生活のなかでは、もちろん、言霊主義者だって魔法なんて使えないのである。本当は、矛盾を感じるべきなのであるけど、言霊主義者は、特に矛盾を感じないのである。