ちなみに、現象学とつけたのは、無職にまつわることを、いわば「現象」としてとらえたかったからだ。 さらに、ぼくは、教育学に関しては、小浜逸郎氏の影響を強く受けている。小浜逸郎氏に敬意を表して、「無職の現象学」「引きこもりの現象学」というタイトルをつけた。「ために」がぬけてしまったんだけど……。
評論家かくあるべし。
学歴フィルターというのがあるのだけど、学歴フィルターがあるかどうかということについて聞かれた場合、どれだけの企業が学歴フィルターがあると言うことを明言できるだろうか。実際には、その企業は学歴(学校歴)によって、人を選別にしているにもかかわらず、学歴(学校歴)によって選別していないというたてまえを表明するかもしれない。
これと同じことが、無職に関するアンケート調査にも成立する可能性がある。だからこそ、無職に関する本音が集まりそうな雑多なところ(掲示板)での意見というのが、非常に役に立つのである。本当は無職に対する偏見があるにもかかわらず、無職に対する偏見があるということが好ましくないので、無職に対する偏見がないように答えてしまうアンケート調査よりも、本音の意見というのを、重視したかったのだ。なので、無職の現象学は、無職を巡るさまざまな現象に関する「覚え書き」という体裁を取ることになる。良いではないか。
「人はなぜ働かなければならないのか」という問題をたてたにも関わらず、そこで言う「人」というのは、「生産年齢の男」あるいは、「生産年齢の女で未婚の者」だけであるという暗黙のフィルターについて指摘しただけでも、価値がある。なぜなら、多くの作者は、実はそういうフィルターがあるということについてなにも書いてないからだ。そして、「人」は働かなければならないという結論を持ってくる。別に普遍的な「人」を対象にしているわけではないのである。そして、(その人たちは)そのことについて気がつかない。そのような常識に基づいた本いく冊よりも、「無職の現象学」一冊のほうが、明らかに価値がある。 ちなみにKindle端末がなくても
Kindle本は読めます~~
僕は、PCで読んでます。で、ソフトのダウンロード場所が、わかりにくくなっているみたいです。僕がダウンロードした時のURLは、いまは、使えません。なんとか、ググッて見つけてください。Kindle for PCを、なんで、アマゾンはもっと、宣伝しないのか謎。
アマゾン公式のKindle-for-PCという無料ソフト
↑「引きこもりの現象学」と「無職の現象学」は、リフロー型だけど、フィクス型(固定レイアウト)の電子本は、……実は!!でかいモニターで読んだ方が良い。つまり、Kindle for PCで読んだ方がいい。豆知識な!