ビオフェルミンのほかにミヤリサンも飲むことにした。
つまーーんない。
このあいだから、ずっと腹の調子が悪い。
頭も、もやもやする。
起きたとき、しんどい。
だいじょうぶかな?
たとえば、ごみをすてに行くとき、いちおう、服を着て、外に出るわけだけど、服を着るのがめんどうくさいんだよね。これは、ヘビメタ騒音の朝とおなじだからそうなる。だれもわかってはくれないか。あの破滅がどういう破滅なのか、全員わからない。
だから、「服を着るのがめんどうくさいんだよね」なんて言っても、ただのぶしょうものが、ちょっとしたこごとを言っているようにしか思えない。
けど、真実は……そういうことじゃない。あの、ヘビメタ騒音を経験したものにしかわからない。はっきり言えば、普通の人が「うける印象」よりもずっと深刻な問題なのである。印象とはちがって、そうとうに、やばい問題なのである。
そして、ヘビメタ騒音が十五年間だから、治りようがないのである。だれだって、十五年間もやられれば、「こたえる」のに、やられてないからわからない。だれだって、おなじ状態で15年間生活すれば、「服を着るのもしんどくて死にたくなる」状態になるのに、やられてないから、わかってない。
わかってないところで、「元気だ元気だと言えば元気になる」とか「楽しい楽しいと言えば楽しくなる」とか「すべては重いようだ」とかめちゃくちゃなことを言いやがる。そういうことばを信じて?15年間生活して、ボロボロになったということがわかってないなぁ。
そんなことで解決しているなら、とっくに解決しているんだよ。ヘビメタ騒音のことがほんとうにわかってない。ぼくにとってヘビメタ騒音がどういうものなのかわかってない。あと、ぼくにとってと言ったけど、普通の人はみんなそうだよ。普通の人がもっている音の感覚をもっている人は、みんなそうだよ。
これ、みんなわかってないかもしれないけど……。ヘビメタ騒音が特殊なものだから、ぼくが騒音に対して弱いみたぃな感じを与えるかもしれないけどぼくは、騒音に対して特に弱くない。
むしろ、強いのではないかと思う。
それをひっくり返す、きちがい騒音だったんだよ。ぼく以外だれも経験したことがない騒音だから、わからない。きちがい兄貴の態度が、態度だ。ぜんぜんちがう。ヘビメタ騒音があまりにも特殊なものだったので、ぼくの騒音耐性が普通の人よりも低いように思われるけど、ちがうんだよね。
ぼくは、きちがい兄貴のヘビメタ騒音がはじまるまで、ずっと、幼稚園の騒音は、気にしてなかった。きちがい兄貴に十五年間やられて、人生を破壊されたあと、幼稚園の騒音も気になるようになったのである。十一歳から二十五歳まで、幼稚園並みの騒音が続いて、きちがいヘビメタ騒音が続いてなかったら、こんなことになってなかったのである。
で、ほかの人にとってみればこんなは、ただの愚痴だけど、ぼくにとってはそういうものじゃない。人生、すべての、問題だ。死ぬか生きるかの問題だ。いのちがかかっている問題だ。人生の質が、全部、かかっている問題だ。「ただちょっとうるさかった」というような話と、いっしょにするな!!