不安で、●●たくなることがある。いや、●●たくはない。●●たくない。
死にたい。いや、死にたくはない。死にたくない。
しかし、ほんとうにヘビメタ騒音で、ぼくの人生がない。
いま、この気持ちといったらない。……ないんだよな。
だれもわかってくれない。
そりゃ、俺と一緒に、ヘビメタ騒音の日々をすごしたわけではないからなぁ。
まあ、ヘビメタがこの世で一番嫌いな音である人限定だけどな。ヘビメタが好きな人にとっては、そんなに気にならないものだろう。
けど、自分が聞きたくないときに、人が、爆音で鳴らすヘビメタというのは、どうなんだろうな。ヘビメタが好きな人にとっても、負担かもしれない。
ようするに、ヘビメタが好きな人のなかには、自分が聞きたくないときに、爆音で鳴らされると、頭にくる人もいるだろうし、ヘビメタが好きな人のなかには、自分が聞きたくないときに、爆音で鳴らされても、平気な人もいるかもしれない。
けど、きちがい兄貴は、あの音で鳴らすべきではなかったんだよ。いかに興味がなくなったと言っても、うちから引っ越して、マンションに住むようになったら、一切合切鳴らさなくなったなんておかしい。
けっきょく、きちがい兄貴だって、マンションでは、「うちで鳴らしていたようには」鳴らせないんだよ。うちでは、弟のことを無視すれば、あの位置で、スピーカーを、鳴らせた。
で、きちがい兄貴の頭が、きちがい親父の頭とおなじなので……うちの人間である弟のことは、一切合切、気にしなかっただけなのだ。
……ここが、わからない人たちがいるんだよな。
俺の話が嘘だと思い込んでしまう人たちだ。俺が、嘘つきか、妄想的な精神病患者だと思っているのだ。「そんな音で鳴らせるわけがない」と勝手に思ってしまうわけ。
こいつらも、こいつらで、そういうふうに思い込んだら、自分の意地をまげないのだ。なにを言っても、信じない。
けど、ほんとうに、きちがい兄貴ときちがい親父が、かわった人間なのだ。
きちがい的な精神回路を搭載している人間なのだ。だから、きちがい兄貴は、まったく気にしないで……鳴らしきることができる。
これ、一〇時間鳴らせるのであれば一〇時間鳴らしてあたりまえだという生活なんだ。
そういう意識なんだよ。一〇時間鳴らせるのに、一分間、完全にゆずって、九時間五九分間鳴らすということは、ないのだよ。
どれだけの意地で鳴らしているか。きちがい兄貴のことが、わかっていない人は、誤解をするのである。
そして、この人たちは、俺のことを悪く言って、兄貴のことを悪く言わない。
この人たちにとっては……兄貴は、やっていないのに、やったと言われる被害者だ……。嘘だと思っているからそうなる。俺が妄想を言っていると思っているから、そうなる。
こんなの、ない。