たとえば、「今に集中すればいい」というような考え方がある。けど、ヘビメタ騒音が積み重なったら、ダメなんだよ。そんな方法では、ストレスが積み重なるだけなんだよ。
からだを破壊する考え方なんだよ。ようするに、「今に集中すればいい」というような考え方は、「余裕がある」考え方なんだよ。
普通の状態で、ストスレに対抗できる状態でやると、うまくいくやり方なんだよ。普通の状態ではなくて、ヘビメタ騒音を一〇〇〇日以上浴びた状態だと、ダメなんだよ。
けど、「今に集中すればいい」と考えているやつは、あるいは、助言してくるやつは、それが、ヘビメタ騒音を一〇〇〇日以上浴びた状態でも、ストスレに対抗できるいい方法だと思っているわけだ。
ぼくの経験の範囲だと、こういうことを言っている人に、ぼくの考えを説明しても、納得しない。それから、その人が、精神世界の人で、普段「相手をかえるのではなくて、自分をかえればいい」と言っている人だって、目の前にいるぼくの考え方にあわせて、自分の考え方をかえてくれるわけではない。
その人が、精神世界の人で、普段「すべては受け止め方の問題だ」と言って人だって、ぼくの考え方にあわせて、受け止め方をかえてくれるわけではない。自分はいままで「今に集中すればいい」と思っていたけど、エイリ(俺)の考えにあわせて、「今に集中すればいいというのは、普通の状態のときの話で、ヘビメタ騒音が一〇〇〇日以上積み重なった状態では、今に集中すればいいというわけではない」と受け止め方をかえてくれるわけではない。
けっきょく、自分の考えなんて、かえないのだ。
「考え方」のレベルでそうなんだよ。
それから、たとえば、言霊主義者なら、「今に集中すればいい」と思うまえに、言うだけで、状態をかえることができるので、「今に集中すればいい」という解決方法は、まったく必要がない。
言霊主義者なのに、「今に集中すればいい」という考え方をもってる人は、言霊主義者失格だ。どうしてかというと、言霊の力を使って、問題を解決しようとしていないのだから、言霊主義者失格だ。
「今に集中すればいい」と思うまえの状態というのは、ある程度は、ストスレがかかった状態なのである。わかるかな?
自分が「問題」を意識している状態なのである。このままの状態だと、まずいと思っている状態なのである。その状態を解消する方法が「今に集中する」という方法なのだ。
けど、言霊主義者は、問題を意識した時点で、言霊を使って問題を解決してしまえばいいわけだから、「今に集中する」必要なんて、まったくない。もう、言霊を使って問題を解決しているので、いまさら……「今に集中する」必要はない。
精神世界の人たちは、普段、自分が、矛盾した行動をしているということについて、無自覚なのである。そのつど、場当たり的に、自分のことでなければ、精神世界的な助言を言いたくなるのだ。
自分のことである場合は、「ささいなこと」なのである。余裕があることなのである。「ほんとうは、ぜんぜん問題ではない」とき、問題解決方法として、精神世界的な問題解決方法が頭に浮かぶ。
これは、ほんとうに、些細な問題だ。余裕がある状態で、「こうすればいい」と考えているだけなのだ。
手短に言うと、人間には、ストレスに対抗する力がある。普通の状態→些細なストスレがかかった状態→些細なストレスに(人間が本来持っている)ストスレに対抗する力で対抗できる状態と、状態が変化していくのだ。
「今に集中する」なんてことを考えなくても、ストスレ対抗の力で、ストレスに対抗できるんだよ。そのストスレ刺激がじゅうぶんに小さいものであって、持続時間が短いものであれば、別に「今に集中しよう」などと考えなくても、普通に、集中して、のりきることができるんだよ。わからないかな?
「今に集中すれば何とかなる」と思っている期間があるとすると、その期間中は、ちょっとずつ、ストスレがたまっている状態だ。わからないかな?
一度決壊してしまえば、「今に集中」したって、どうにもならない状態になる。「今に集中すること」自体ができない状態になる。一度決壊した人に、そんなことを言ったってむだだ。だって、決壊は、ストレス対抗の末に導かれたものだからだ。ずっと、がんばりきって、「できなくなった」のである。できなくなったあとに、初期の「ストレス対抗手段」をもちだしてどうする? 初期の「ストスレ対抗手段」を高ストレス状態で、やった。行い続けた。行い続けて、できなくなったんだよ。まったくわかってないねぇーーな。