ヘビメタ騒音のせいで、ほんとうに、言いようがない立場になるのである。言いようがない、悪い立場になるのである。そして、それが常態化する。どうしてかというと、ヘビメタ騒音が、ずっとずっとずっとずっと、鳴っているからだ。そして、ヘビメタ騒音が堆積してしまうからだ。
気分ということを言うのであれば、ヘビメタ騒音が鳴りはじめてから、鳴っているあいだ、ずっと、気分が悪いのである。そして、それは、人間関係に言い知れない影響をあたえる。これ、外部の人……ヘビメタ騒音にさらされなかった人……俺とおなじように、きちがい家族による騒音を経験しなかった人……には、到底、理解ができることじゃないのである。
七年間のヘビメタ騒音の結果、無職になるのだけど、無職になってからも、言いがたい立場が続くのである。学生のときよりも、もっと言いがたい立場になってしまうのである。
* * *
兄貴のきちがいヘビメタ騒音が、ほかの人をして、俺をバカにさせるのである。このプロセス自体が、ほかの人にはわからない。ほかの人は、俺が無職なら、無職だということで、バカにしてくるやつが多い。色眼鏡で見るのだ。そして、きちがい兄貴のきちがいヘビメタ騒音ということについて、考える能力が、ない。あるいは、たりない。「不可避的にそうなる」と言っても、ほかのやつは、自分が身をもって経験したわけではないので、認めない。想像力でおぎなって考えなければならないのだけど、大多数のほかの人は、……経験が実際にはない人は……自分の経験の範囲で考えてしまうので、まちがった結論に至ることになる。前投稿の、Aさんのように、勘違いしてしまうのである。自分が経験した「騒音困難」と俺が経験した「騒音困難」をだいたい同レベルのものとして考えて、まちがったことを言いだすのである。前投稿のAさんは、たった一日の寝不足と、一五年間毎日続く寝不足を同レベルの寝不足だととらえてしまったわけだけど、そういうことが、いつも、発生するのである。どうしてかというと、ほかの人の家族は、きちがい兄貴のような家族ではないからだ。ほかの人の家族は、騒音を鳴らすしても、普通の人の範囲で鳴らすわけで、最初から話がちがう。けど、話がちがうということが、経験がない人にはわからない。きちがい的な家族と一緒に住んだことがない人には、まったくわからない。わからないので、ほぼ自動的に、考え違いをしてまうのである。見積違いをしてしまうのである。けど、じゃあ「見積違いをしている」ということについて、相手に話したとしても、その相手は、たいていの場合、認めないのである。「俺だって、苦労した」「俺だって騒音ぐらいあった」と言って、「くちをたてて」認めないのである。この場合、相手というのは、不機嫌な気持になっているのである。これも、やっかいなことなんだよな。Aさんは、言霊主義者なので、言霊(理論)を否定されると、腹がたつわけだよ。Aさんが、言霊主義者ではないとしても……Aさんは、たとえば、「たった一日の寝不足と一五年間毎日続く寝不足はちがう」ということを言われると腹をたてるわけ。くちをとがらせるわけ。不満に感じるわけ。この相手の態度も、もとをたどれば、きちがい兄貴のやったことが原因なんだよ。ほかの人が信じられないくらいにやった。ほかの人が経験しないようなことを、俺に経験させた。そもそも、経験がちがうのだから話があわない。話の土台がちがう。
* * *
たとえば、ぼくがここで、言霊理論について述べたことは、正しいことなんだよ。理論的に正しい。けど、言霊主義者は認めない。その場合、相手にあわせて、言霊理論をある程度認めてあげるという方法が、考えられる。けど、これも実は問題があることなんだよ。たとえば、ぼくが、大学教授で、たまたまあったAさんが言霊主義者で、言霊理論についてなにかを言ったとする。そのとき、「Aさんが言っていることはまちがっているけど、指摘してもしかたがない」と考えて、「そうですね」と言ったとする。そうしたら、Aさんは「わかってくれた」と思って、そのあと、うきうきして帰って、なにも言わない。けど、ぼくがたとえば、無職だとすると、Aさんは、最初から、ぼくのことを下に見て、えらそうなことを言ってくるわけ。それで、言霊の話と言うのも、そういう流れの中で発せられるものなんだよ。このときに、「そうですね」と言ってしまうと、Aさんの態度が悪い意味で、増長するのである。まあ、いい意味で増長するなんてことはないけどね。「増長」というのは、最初から悪いニュアンスがある言葉だ。いちおう、指摘しておくね。最初から悪い意味をもっている言葉を作者であるぼくが使ったということだ。作者の意見と「ぼく」の意見がおなじだということだ。いちおう、指摘しておかないと不公平になってしまうからね。ともかく、Aさんに、無職であるぼくが同意してしまうと、Aさんが、横柄な態度になるのである。絶対に、話を合わせるために、同意してはいけないのである。無職である人が、無職に偏見をもっている人に、あわせてあげると、ろくなことにならない。もう、一〇〇%、ろくなことにならないということが決まっている。Aのような人間は、無職を格下の人間だと認識しているんだよ。格下の人間が「同意」したら、もっと威張りだすに決まっている。そういうレベルの人間がほとんどだ。言ってしまうと問題があるかもしれないけど、言霊理論にまるで疑問をもたない人は、そういうレベルの人が多い。思考が雑なのである。「無職なら、自分より格下だ」「雨がふると言ったら、雨がふったから、言霊(理論)は絶対に正しい」というような考え方なのである。ちゃんと物事を考えていない。条件について、考えてない。一括思考なのだ。