「言ったことが現実化する」という言葉自体には、なにもわるい効果がないように思える。ところが、「言ったことが現実化する」という言葉は、社会を悪くするのである。他人に、圧力をかける言葉なのである。
そして、他人の状態をガン無視する言葉なのである。
そして、さらに、他人の条件をガン無視する言葉なのである。現実の条件を、無視させる言葉なのである。
たとえば、底辺の人が、いたとする。この底辺の人は、それなりに苦労した人だとする。しかし、もっと、苦労している人がいるとする。
苦労している人がもっと苦労している人に、「言ったことが現実化する」と言うと、もっと苦労している人は、こまるのである。
「洗脳市民兵」みたいなものなのだ。
「洗脳市民兵」が「言ったことが現実化する」と言って、ほかの人の条件を無視する。条件を無視することが、きまっているんだよ。
支配者層が、被支配者層を洗脳している。社会ピラミッドのなかで、下の人が、「言ったことが現実化する」と思ってくれていると、支配者層が得をするのである。
とても、やりやすい状態になってしまう。
そして、下のほうの「洗脳市民兵」が下のほうの人に、勝手に、圧力をかけてくれるということになる。「洗脳市民兵」を量産すればするほど、支配者にとって住みやすい社会になるのである。
自発的に、下の人が、下の人に、圧力をかけてくれるわけだから、ウハウハだ。
悪魔のこころが満たされる。