きちがい兄貴の態度というのは、普通の人には理解できないものなのだ。だから、俺が、誤解される。そして、これが、信じられない話なのだけど……きちがい兄貴は、自分がやったことを理解してない。だから、そういう態度が、おかしいのだけど、当然、兄貴は、それに気がつかない。だから、「きちがい」と言ってるのだけど、事情を知らない人は、俺が勝手に「きちがい」と言っているだけだと思ってしまう。無視のしかたが、尋常じゃないのだ。これ、きちがい親父もおなじで、無視のしかたが、尋常じゃない。そうすると、ぼくが嘘を言っているように思われるのだ。ヘビメタ騒音の話だって、「そんなに鳴ってたら、親が注意するはずだ」「そんなのは、へんだ」「エイリさんが嘘を言っているにちがいがない」と言ったやつがいた。きちがい兄貴やきちがい親父は、きちがい的な意地でやったことに関しては、まったくまったく、無頓着なんだよ。この無頓着さは、やってないときの無頓着さなんだよ。きちがい的な意地でやっているのに、やってないつもりでいるんだよ。だから、きちがいなんだよ。
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ほんとうに、迷惑行為をして、注意をすると、ブチ切れて夢中になってやって、やり終わったら、ぜんぜんやってないことになってしまうという、きちがい頭だ。そういう、都合がいいきちがい頭。本人にとってだけ、都合がいいんだよな。相手が「やめてくれ」と言ってきたということなんて、本人がやり通すことができれば、まったくおぼえてないよ。そういうことの繰り返しなんだよ。