「働いてないということが、どういうことなのか、わっかってんのか!」と言ったやつがいる。こいつが、病気になって、働けなくなれば、こいつは、『自分は働けないのだから、働かなくても当然だ』と思うようになるのだ。
こいつが「働いてないということが、どういうことなのか、わっかってんのか!」と言ったのは、もう、二五年ぐらいまえのことなので、当時、四八歳ぐらいだった「こいつ」は、いま働いているのかどうかわからない。
けど、かなりの高確率で働いていないと思う。
「こいつ」に限らず、こういうやつらはたくさんいた。
こいつらは、自分が病気になって、働けなくなれば、『自分は働けないのだから、無職でもいい』と考えてしまうのだ。こいつらは、みんな……ヘビメタ騒音の影響を過小評価した。
こいつらは、たぶん、『自分は間違ったことを言っていない』と思っているだろう。
けど、本人が、認知症になったら、自分が言ったことも忘れて、無職になってしまうのだ。「おまえ、俺になんと言ったか、おぼえてんのか!」と言ってやりたいね。
まあ、実際のその人たちが、いま働いているのかどうか知らないけどね。
「人間は働くべき」なんだろ。
だったら、働けよ。
「なんとか病だから働けない」……「そんなのは、あまえだ!」。
「なんとか病だから働けない」……「そんなのは、いいわけだ!」。
「人間は働くべきだから、なんとか病だから働けないなどと言っていないで、働いたほうがいい」……。
まあ、このように言ってやりたくなるね。
こいつらには、「死ぬまで働け」と言ってやりたい。だってそうだろ。こいつらが、俺に言ったことというのは、そういうことなのだから……。
こいつらも「ぬけぬけ」だから、自分が一倍速で感じていることについては、「ちゃんと理由がある」と思っているんだよ。
けど、他人については、他人のことは、自分が一倍速で感じていることではないから、過小評価する。
「そんなのは、関係がない」と断言してしまう。
そのときは、そのときで、自分の判断が間違っているとは考えない。自分が、働けなくなったら、『自分は、これこれこういう理由で働けないのだから、働かなくてもいい」と思ってしまう。
こんな、自分勝手やつらばかりだ。
こういうやつらが、どれだけ、多いか(わからない)。
こいつらは、自分が他人に言ったことを思い出して、働けなくても、働くべきだ。
こいつらが、無職なのは、けしからんことだ。
「なんで、働かないんだ。人間は働くべきだから、働け」……と言ってやりたいね。