ヘビメタで、くるしい。ほかのやつにはわからない。これ、どれだけ、気分に影響をあたえるか、わかってない人たちばかりなんだよな。そりゃ、実際に、数年間でもいいから、経験しないとわからないよな。それにしても、きちがい兄貴が、きちがい感覚で鳴らし続けたので、おかしなことになっている。いま、横になって考えていたのだけど、ほんとうに、普通の気持ちで、女の子にあうことができないのだ。普通の気持ちで、デートしたかった。あれだけかわいい子が、むこうから声をかけてくれたのに……。あれ、ほんとう、ヘビメタ騒音がなければ、普通につきあってたんだよな。気分がちがうと書いたけど、この気分というのが、つみかさなった気分だからちがうのである。ちがう。ヘビメタ騒音一日目と、ヘビメタ騒音三〇〇一日目は、ちがうんだよ。影響がちがうの……。普通に、ヘビメタ騒音がない状態でずっと暮らして、そして、あの子に、出会いたかったなぁ。
普通の人にわかるわけがない。やりようがないんだよ。
みんな、ヘビメタ騒音の影響は、無視して、好き勝手ことを言ってくる。そりゃ、「無視できるのだから」ちがうよ。実際に、その人の身の上には、ヘビメタ騒音がなかった。きちがい家族によるきちがい的な騒音がなかった。だから、言えることだ。相手の条件を無視して、好き勝手なことを言いやがって……。