「言ったことが現実化する」ということと「思ったことが現実化する」ということを、両方とも信じている人がいるけど、これは、おかしいことだ。
どうしてかというと、「思ったけど」「言わなかったこと」があるからだ。
「思ったことが現実化する」のであれば、「思った」だけで、現実化してしまうのである。 「言わなくても」現実化してしまうのである。
いっぽう、「言ったことが現実化する」と言っている人は、「言ったこと」が現実化すると言っているのである。
言霊主義者の主張においては、「思った」だけでは、現実化せず、現実化させるには、言わなければならないということになる。
ところが、言霊主義者であって、思霊主義者である人は、いっぱーーーい、いっぱーーーいいる。
「言ったことが現実化する」ということと「思ったことが現実化する」ということの両方を信じていて、なにも矛盾を感じない人たちがいる。この人たちは、一〇〇%詐欺をしている人たちで、「思った」ことが現実化する場合もあるし、言ったことが現実化する場合もあるのだから、両方とも正しいと考えているのだ。
ところが、この思考自体がまちがっているのである。
思霊理論が正しいなら、思ったけど言わなかったことは、思霊の力により、現実化してしまうのだ。言霊理論が正しいなら、思ったけど言わなかったことは、言わなかったので、現実化しないのだ。
まあ、思霊理論も、言霊理論もまちがっているので、どっちが正しいということは、言えない。いいかげん、気がついてくれないかな。
* * *
「言ったことが現実化する」と言ったあと「明るいことを思えば、明るいことが現実化する」と言う人がいるけど、もちろん、理論的に矛盾している。明るいことを思っても、その明るいことを言わなければ、現実化しないと、言霊主義者は考えているのである。
精神世界の人は、どっちとも、区別なく言っている。ようするに、両方とも、正しいと思っているのだ。いいかげん、気がついてくれないかな。