人に対しては、「どんなにつかれていたって、元気だ元気だと言えば元気になる」「どんなにひどい状態でも、楽しい楽しいと言えば楽しくなる」「無理だというから無理なんだ」「できると言えばできる」と言っていた人が、いざ、大きな?病気にかかると、言うことがかわってしまうのである。
「こういう状態なのだから、働けない」と言う。「こんな状態で働けるわけがないだろ」と言う。「こんな状態じゃ、無理だ」と言う。
いやーー。「働けないと言うから、働けないんだよ」「できると言えばできるんだよ」と言ってやりたい。
自分が、一倍速で感じていることは、とても重要だ。
自分が一倍速で「無理だ」と感じていたら、無理なのである。「できるわけがない」のである。
だから、自分が他人に対してなにを言っていたのかなんて忘れて、かつての自分の発言を、全否定するようなことを、自信をもって言ってしまう。
自分が働けない状態になったら、「人間は働くべきだ」と言っていたことは、忘れてしまって、「こういう状態なのだから、働かなくても当然だ」「無理に決まっているだろ」と言う。
壮大なブーメランが刺さりまくっている人がいるのだ。
ところが、本人が、気がついていないのだ。自分がかつて人に言ったことなんて、忘れてしまう。完全に忘却してしまう。
そして、自分がかつて、人に言った言葉の逆の言葉を言い出す。
そのときはそのときで、「正しい」と思っているのだ。
矛盾なんて感じない。
「元気だ元気だ」と言えば、元気になるんだろ。それだったら、とっとと、「元気だ元気だ」と言って、元気になればいいじゃないか。そして、働けばいいだろ。「人間は働くべきだから、働くべきだ」と言ってただろ。
なんで、「元気だ元気だ」と言って、問題を解決しようとしないのだ。無理だというから無理なんだ。できると言えばできる。
自分が病気になれば、言っていることが一八〇度、わかってしまう。
ところが、気がつかないのだ。
自分がそのときに……感じていることが、全部なのだ。
だから、自分が元気なら、ほかの人の状態なんてお構いなしに「元気だと言えば元気になる」「これは絶対に正しい」「言霊は絶対だ」と言い張って、聞かない。