あの生活をしていない人が、「俺だって苦労した」と言って、ヘビメタ騒音のことを無視してしまう。こいつらは、ゆるせない。ゆるせない。
話がちがうんだよなぁ。
そして、言霊主義者には、言霊的な誤解があるから、「言ったことが現実化する」と思って、「ネガティブなことを言うから、そうなった」と、さらに誤解をしてしまう。
こいつらの思考は、完全に、理論的に間違っているのだけど、こっちが、理論的に間違っているということを、説明しても、こいつらは、納得しない。たいていの場合、納得せずにおこる。自分が正しいと信じていることを否定されて、腹を立てているのだ。
じゃあ、その腹を立てているときに「楽しい楽しい」と言えば、楽しくなるのかという問題がある。「これ以降、エイリは、言霊理論を批判しないようになる」と言えば、言っただけで、エイリが、言霊理論を批判しないようになるのかという問題がある。
こいつらが、「言霊理論は理論的に間違っている」ということを突き付けられて感じた不満を一(いち)だとする。そうすると、きちがい兄貴の騒音から生じるエイリの不満は、一〇〇〇京ぐらいなのである。一〇分で、一〇〇〇京だ。ぜんぜんちがうのである。
不満のレベルがちがう。
頭がおかしい家族が、自分がこの世で一番嫌いな音を、きちがい的な音のでかさで鳴らしている空間……。そういう空間にいるときのストレスの度合い……。
鳴り終わったあと、眠れなくなるにきまっているだろ。それがわからないやつが、「俺だって苦労した」と言って、ヘビメタ騒音の影響を否定するのである。
こいつらは、切羽詰まった空間で、耐えて耐えて、頑張ってきた俺の努力をすべて、否定している。影響を否定し、影響のでかさを否定し、俺の努力を完全に否定しているのだ。