「木を切ってくれ」と言われたときのきちがい親父の態度と、「しずかにしてくれ」と言われたときのきちがい兄貴の態度がおなじなんだよ。まったく、おなじ。みんな、やられている家族が、どれだけ、連続的こまるか、無視している。そりゃ、きちがい的な家族といっしょに暮らしたことがないか、わからないのはしかたがないと思うけど、それにしても、ひどい。こいつら、中立的な態度を装って、やられているやつに、説教をする。これ、ほんとうに、精神世界の人たちとおなじなんだよ。「思ったことが現実化する」と思っている人たちのことを書いてきたけど、この人たちは、やられたほうに説教をする。やられたほうが悪いのだという前提に立って、無理なことを言う。妄想的なことを言う。こいつらが言うことは、まったく役に立たない。「明るいことを考えれば明るいことが起こるのだから、明るいことを考えればいい」と言う。こんなのない。きちがい家族は、きちがい的な脳みそを搭載しているから、自分がやっていることに文句を言われたら、自分がやっていることがどれだけ悪いことでも、発狂してやり続ける。普通の人なら、迷惑行為になるということが、やるまえからわかるから、やらないことを、きちがい的な意地でやって、「やめてくれ」と言われたら、発狂をして、やめない。反省なんてしないんだよ。相手がこまっているなんことは、逆立ちをしてわからないんだよ。どれだけ、ちゃんと、説明されても、わからないんだよ。まったくわからない。わかったら、やめなければならなくなるようなことは、どれだけはっきり言っても、まったくつたわらないままなんだよ。たとえば、ぴょーーんと竹の枝がのびているとする。親父に「竹の枝を切って」と言ったって、きちがい親父は「なんだ、そんなの」と言って、竹の枝を切らない。きちがい親父が、おかあさんの反対を押し切って、竹の根を植えてしまったんだよ。普通の人は、竹の生命力なんてわかってない。竹じゃなくても、ともかく、普通なら、植えないところに植えてしまう。通り道のほぼ真ん中に、木を植えてしまう。普通はこんなことをしないのだけど、きちがい親父がその気になったら、そうする。「やめてくれ」と言われたら、脂汗をかいて、真っ赤な顔をして、植えてしまう。「そんなところに植えると、通りにくくなるからやめて」と言われたら、もう、それが、頭にくることなんだよ。自分がやろうとしていることに反対されたら、発狂して、無視してやっちゃうんだよ。この態度は、きちがい兄貴がヘビメタを鳴らしているときとまったくおなじなのだよ。「やめてくれ」「しずかにしてくれ」と言われたら、発狂して、無視してやり続けてしまうんだよ。けど、「やったつもり」がないわけ。
親父が入院してやっと、竹を切れるようになった。俺は、竹の枝が隣のうちの敷地内にのびていることを気にしていた。だから、親父が入院したあと切ったんだよ。これは、棟梁に切ってもらった。造園とリフォームをやっていたんだけど、棟梁がまた、問題のある人で、俺がたのんでないことをやってしまう。けど、この竹を切ったのは、俺が言った通りに切ってくれた。で、竹を地面の高さで切ってもらった。でっ、棟梁が遠いところに住んでいて、小回りがきかないので、ほかのリフォーム業者に頼もうと思って、見積もりをしてもらうためにきてもらった。その人を、見積もりマンと言っておこう。見積もりマンがドアのところに立ったとき、蚊が押し寄せてきて、見積もりマンのことを刺したみたいなたんだよ。でっ、ともかく、見積もりマンが「竹は切ったほうがいいですよ」「蚊に刺されっちゃった」と言ったわけ。蚊に刺されたのは本当に申し訳ないのだけど、「俺に言わないでくれ」というのが、本音だ。これ、もう、書いたことだから、省略、中略してして言うけど、見積もりマンが言ってきたことは、俺やおかあさんが何十年も親父に言ってきたことなんだよ。そのたびに、親父が「なんだそんなの」と怒り狂って、こっちが言ったようには、やってくれなかったんだよ。何十年も一貫して(毎日毎日)そういう態度なんだよ。
俺は、棟梁に一六万円払って、ドアの前のところ……ドアの向かい側のところの竹や植物を切ってもらったんだよ。だから、見積もりマンがきたときは、おやじがにゅういんするまえよりもずっとずっとずっと、減っているんだよ。はっきりと言って、ほんとうに、見積もりマンには悪いことをしたと思う。蚊に刺されたのは気の毒だ。「配達の人かと、文句を言わないんですか」と見積もりマンが俺に言った。俺は、文句を言われたことはない。だから、「僕は文句を言われたことはありません」と言ったら「みんな、文句を言いたいと思ってますよ」というようなことを見積もりマンが俺に言ってきた。だから、それは、俺やおかあさんが、親父に言ってきたことなんだよね。親父が何十年も無視したことなんだよね。ともかく、きちがい家族と、普通の人のあいだに入って、きちがい家族にやられている人(家族の一員)が普通の人から、へんな風に思われて、文句を言われるんだよ。普通の人はまったくわかってないけど、こういう状態が常に成り立つ。普通の人は普通に考えるから、きちがい家族の反応がわかってない。そして、普通の人が普通に思っていることは、やられているほうの家族が、きちがい家族に行ってきたことなんだよ。これ、俺が、見積もりマンに申し訳ないような気がするわけ。見積もりマンの不満というのは、俺やおかあさんがずっと持ってきた不満なんだよ。自転車を出すたびに四カ所ぐらい、蚊に刺されるんだよ。自転車をしまうときも4カ所ぐらい蚊に刺されるんだよ。「木を切ってくれ」と(こっちが親父に)言ったって、きちがい親父は、木を切ってくれと言ってきた人の気持ちをまったく無視して、「なんだ!!」とおこってふてくされるわけ。「蚊に刺される」と(こっちが親父に)言ったって、「なんだ!!そんなの!」とおこってふてくされるわけ。こっちが蚊に刺されたって、親父がおこっておしまいなんだよ。きちがい兄貴のヘビメタ騒音も、まったくおなじなんだよ。反応がおなじなんだよ。まったく、気にしない。