きちがいヘビメタが鳴って、夜、眠るべき時間に眠れない場合の、眠れない状態というのが、ひどいのである。どういうふうにひどいかというと、金縛りにあったように動けない状態なのである。
けど、なんとか動ける状態になるときがあり、その状態のとき動くと、めちゃくちゃに、くるしいのである。眠るべき時間の長さというのが、八時間だとする。
その場合、六時間、七時間が、動けない状態なのである。その六時間のあいだに、あるいは、その七時間のあいだに、なんとか、動けるときがある。けど、それは、本格的に動けるわけではなくて、その時間に勉強をするということは、到底できない。
歯磨きだって、できない。なんとか、ものすごくしんどい状態で、トイレに行くということが、できる時間が……わずかに……隙間時間的に……あるけど、だから、起きて普通に勉強できるかというとちがうのである。
ともかく、もともとの、疲労を引き起こしている原因が、普通の原因ではないのである。あれだけでかい、きちがいヘビメタ騒音に……何時間も何時間も何時間も何時間も何時間も何時間も……さられ続けるということが、どういうことなのか、わかっていない人が多すぎる。
そもそも、ヘビメタ騒音がはじまるまえは、経験したことがない汚染された時間なのである。発狂・汚染状態なのである。切羽詰まった・混濁した状態なのである。
ぼくだって・兄貴のヘビメタ騒音がはじまるまえに、騒音を経験した。普通の人が、経験している騒音というのは、兄貴のヘビメタ騒音がはじまるまえに、ぼくが経験した騒音と同程度なのである……と思う。
けど、ぼくの経験の範囲だと、みんな「自分だって騒音ぐらい経験したことがある」と言うんだよな。そして、俺を「弱い人間だ」と決めつけてくる。「(自分だって騒音経験はあるけど)自分は、それでも働いている」「だから、エイリだって働ける」と思ってしまう。
けど、そのように言う人は、兄貴のヘビメタ騒音がはじまってからの生活と同等の生活をまったく経験していない。
経験していないから、誤解して、間違ったことを、堂々と言えるだけだ。ぜんぜん、ちがう。
けど、俺がどれだけ「ぜんぜん、ちがう」ということを言っても、相手は、認めない。ぼくの経験の範囲で言うと、(そういうことを言う人は)みんながみんな、認めなかった。