ヘビメタ騒音の記憶で、相当に、やばい。ほんとうに、いろいろなことがあった。そして、ほんとうに、いろいろなことがなかった。ヘビメタ騒音がなければ、経験できたいろいろなことが、なかったのだ。
きちがい兄貴が、ほんとうに、軽い気持ちで、ずっと、あの音を鳴らしていたことだ。ぼくが許せないのは、ほんとうに、軽い気持ちで、ずっと、あの音を鳴らしていたことだ。これ、ほんとうに、こだわりつくして、でかい音で鳴らしていたのに、本人は……たぶん……フォークギターぐらいの音で鳴らしているつもりだったのだと思う。こんなの、ない。実際に、きちがい兄貴が、フォークギターぐらいの音で、ヘビメタを鳴らしていたら、ぼくの人生はこんなことになっていない。 
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はやく、眠たくなって、眠りたい。ほんとうに、地獄のような人生だったな。