ぼくが、学校から帰ってきたときには、きちがい兄貴が、爆音で鳴らしているのである。家に近づくのがいやだった。ぼくが、この世で一番きらいな音が、がたがたなっているのがわかるからだ。家に近づけば近づくほど、音がでかくなるからだ。音がでかくなる。そして、ドアを開けると、雪崩のように、きちがい騒音が襲いかかってくる。もう、うちのドアを開けた時点で、ボロボロなんだよ。精神的に、崩壊している。精神的にパニックになっている。「なんとしても、今日はしずかにせてやる」「殺してもしずかにさせてやる」と決意する。その決意した状態で、きちがい兄貴の部屋に行って、いろいろと言う。ほんとうに、包丁で刺したかった。ぴとするがあるなら、ピストルで撃ちたかった。10分間でも、ほんとうに静かにさせようと思ったら、包丁で刺すして、やめさせるしかないのである。そういう状態を、きちがい兄貴が毎日毎日、毎時間毎時間、毎分毎分、毎秒毎秒、押し付けてきた。押し付けてきた。もう、こころが破裂している。家に帰ってきた途端に、こころが爆発している。この世で一番きらいな音が爆音で鳴っている。どうしてもくるしくなる。
これ、やられたことがないやつが、「関係がない」「影響はない」と言う。ほんとうに、ヘビメタ騒音でできないのに、「ヘビメタ騒音でできない」ということを言うと、やられたことがないやつが、「そんなのはあまえだ」「そんなのはいいわけだ」「人のせいにしている」と言う。やられたことがないやつが、「なんだ! そんなのぉ」と言う。
こんなの、ない。