「俺が、すぐに停電はなおると言ったから、すぐに停電がなおった」と言ったやつだって、電気の力に頼り切って暮らしているのだ。「家電」に頼って暮らしている。
「家電」を使って暮らしている。
たいていの言霊主義者は、「家電」は「電気で」動いていると思っている。「家電」は「言霊で」動いているとは思っていないのだ。
冷蔵庫、クーラー、パソコン、テレビ、ラジオ、プリンター、スキャナー、スマホ、電熱レンジ、HIレンジ、電子レンジ、電子蚊取り器……全部、電気で動いていると思っている。
言霊の力で動いているわけではないのだ。
家電はすべて……故障しても、「三秒以内に、なおる」と言えば、なおるのだ。
言霊の力によって、なおる。
ところが、「俺が、すぐに停電はなおると言ったから、すぐに停電がなおった」と言ったやつだって、冷蔵庫が故障したら、言霊の力でなおすのは、無理だと思っているのだ。
この矛盾に(本人は)気がつかない。
自分にとって都合のいいときは、「言霊の力でこうなった」と思って、うたがわない。そして、別の意味で自分にとって都合のいいときは「修理をしなければならない」と思うのだ。
あるいは、「これはもう、だめだから、買い替えよう」と思うのだ。
さらに、こまかく、電気代のことを気にしたりする。
言霊の力を使って、おカネを出せば、電気代なんて、関係がないわけ。「自分の口座に一億円振り込まれる」と言えば、言霊の力によって、そうなるのだから、電気代のことなんて、まったく気にする必要がない。
ところが、人には「言霊は正しい」「言霊は絶対だ」と言うのに、電気代のことを気にして生きているのである。
電気代なんて、言霊でどうにでもなるだろ。
それどころか、電気で動くものを、全部、言霊で動かせばいいのだ。厳密に言えば、言霊で動かすというよりも、言霊の力で動かすと言ったほうが、正しいのだろう。
けど、おなじことだ。
家電は、電気の力で動いている。
言霊主義者だって、それを知っている。
ところが、「言霊は正しい」「言霊は絶対だ」と言ってしまう。「言霊は正しい」というのは、「言霊理論は正しい」という意味だ。
こんな、妄想的なことを大威張で、言ってしまうやつが、ヘビメタ騒音でこまっている俺に、「無理なことを」言ってくる。
「言い方が、へたくそだから、現実化しない」と言ってくる。
きちがい兄貴の行動が問題なのに、「エイリの口癖が問題だから、ヘビメタ騒音の問題が起こった」と言って、エイリのせいにする。こんなのない。いや。ある。あるあるある。
これ、条件が悪い人をおいつめる理論なのだ。
特に、特殊な家族に、長期間、騒音でやられた人を、おいつめる理論なのだ。
しかも、言っている相手は、「宇宙の真理」について言っていると思っている。『エイリが理解しないのは、エイリが幼稚だからだ』とか『エイリが理解しないのは、エイリが理屈にこだわっているからだ』とかと、本気で考えているのだ。
「エイリが幼稚だからだ」というのは、「エイリが、真理を理解できないほど、幼稚だから理解できない」という意味だ。
「エイリが理屈にこだわっているからだ」というのは、「エイリが理屈屋だから、理屈にこだわって、こころで感じるべき真理を理解できない」という意味だ。こんなのない。いや、ある。あるあるある。