じつは、自分が一倍速で経験した「ネガティブなこと」に関して、言霊のせいにする言霊主義者がわずかだけどいる。少数派だ。
多数派の言霊主義者は「ネガティブなこと」に関しては、言霊のせいにしない。
自分が、寝言で、ネガティブなことを言ってしまったから、ネガティブなことが起こってしまったのではないかと、考える言霊主義者もわずかにいる。神経質な言霊主義者というか、神経症的な言霊主義者は、気にする。
しかし、多数派は気にしない。
言霊主義者は、まず、夢・希望について言霊的に考えたいのである。これは、本人にとって、ポジティブなものとして認識される。本人にとってネガティブなことは、言霊によって起こったことではなくて、現実的な理由で起こったと考えてしまうのである。
何度も書いているけど、自分が一倍速で経験していることに関しては、「こうだから、こうなった」ということがあきらかなので、言霊のせいにする必要がないのだ。
少数派の言霊主義者も、相手の行動に原因があると考えているときは、言霊のせいにしない。
少数派の言霊主義者が気にするのは、たとえば、本人が病気になってしまったときなのである。
「どこかで、ネガティブなことを言ったから、病気になったのかな」と思ってしまうのである。こういうタイプの言霊主義者は、ものすごく、少ない。
たいていの言霊主義者は、普通に病院に行ってなおそうとする。病院に行ったあと「なおると言えばなおる」と言うタイプだ。「なおると言えばなおる」なら、病院に行く必要なんてない。
自分がひょっとしたら「病気になる」と(寝言で)言ってしまったのかどうかなんて、まったく気にしない。
軽いうちに、免疫でなおりそうなときは「なおると言えばなおる」と言って、病院に行かない場合もある。
すでに、軽くても、本人が症状を気にするレベルのことが起こっているなら「なおる」ことは「夢・願望」に属することになるので、「なおると言えばなおる」と言う場合がある。
けど、たいていの言霊主義者は「なおると言えばなおる」と言っても、なおりそうもない場合は、病院に行く。
その場合、「言ったことが現実化しなかった」ということに気がつくことがない。まあ、「病気にならない」と言えば、言霊の力によって、病気になることはないのだろう。
「死なない」と言えば、言霊の力によって、死ぬこともないのだろう。