神様がいると思うことは、重要なことだ。別に否定しない。しかし、人の条件を無視して、人に言霊的なアドバイスをすることは、悪いことだ。
なんで、アドバイスをすることが悪いことなのかと思うかもしれない。基本的に、人の条件を無視するということ自体がよくないことだ。そして、そうなっている物理的な原因に注意を払わないということは、よくないことだ。
言霊主義者は、不幸な人を、不幸なことばかり言っている悪人だと思ってしまうのである。初期値がこれなんだよ。
そして、役に立たない助言をする。
そして、助言通りにしても、うまくいかなかったということを言われたら、「言い方が悪いから、ダメなんだ」と言うのである。不幸なことばかり言っている悪い人の言い方が悪いから、言ったことが現実化しないということを(言霊主義者が)言い出すのだ。
言葉には、言霊が宿る……と考えることは、別にいい。「言霊の神様」に、お願い事をするのも、別にいい。「言霊の神様」が自分のねがいをかなえてくれると思っていても、別にいい。
問題なのは、助言をしてしまうことと、不幸な人は不幸なことを言ったから不幸なんだと考えることだ。
言霊を信じている人のうち、どれだけの言霊主義者が、「不幸な人は不幸なことを言うから不幸なんだ」と考えないのか?
どれだけの言霊主義者が、「不幸な人は、ネガティブな言葉を使うから、不幸なんだ。不幸になるんだ」と考えないのか?
まあ、こころのなかで、 「不幸な人は、ネガティブな言葉を使うから、不幸なんだ」と考えることは、別にいいとしよう。
けど、それを、口(くち)に出しちゃあ、だめだよ。
これは、ひどい言葉だぞ。ネガティブなんてものじゃない。
「不幸な人は、ネガティブな言葉を使うから、不幸なんだ」という言葉は超・ネガティブな言葉だ。
ほかの人を、悪く言っていることに気がつかないのかな。
そして、じつは、悪く言う根拠が、でたらめなのである。まあ、言霊主義者なのだから、「悪く言う根拠が、でたらめだ」とは思わないよなぁ。
これ、じつは、事実を無視して、勘違いしているだけなのである。人のことを、悪く勘違いするようになっているんだよな。特に、不幸な人を、悪く勘違いすることになっている。
これ、やっぱり、誘導されている。悪魔が人間を支配をするときに、有効な手段なんだよなぁ。
問題なのは、不幸な人も、他人に関しては「不幸な人は、ネガティブな言葉を使うから、不幸なんだ」と考えてしまうところだ。
不幸の程度や、不幸の分野がちがえば、人は、人につめたくなれるのである。
悪い条件がもたらしたことなんて、ガン無視だ。
言霊を信じている人は……「その人が、ネガティブなことを言うから、不幸になった」……と考えてしまう。
支配者階級のことは、ほめているのである。
これは、疑似できなカースト制度なのである。
「カルマ論の前世で悪行をした」ということを、「ネガティブなことを言う」ということに、置き換えているだけなのである。
カースト制度上位の人は、前世でいいことをしたから、カースト制度上位なのだということになってしまう。そして、カースト制度下位の人は、前世でわるいことをしたから、カースト制度で下位なのだということになってしまう。カースト制度が正しいと信じている人のなかでは、そうなるのである。
ちょうどおなじことが、言霊的な階級制度にも成り立ってしまう。問題なのは、言霊的な階級制度において、下位の人も、言霊的な階級制度で下位の人を見下してしまうということだ。ひとごとなら、見下すのである。
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因果関係を逆転させる発想というのは、ほとんどの、精神世界の人がもっている発想だ。ほとんどの言霊主義者が、因果関係を逆転させる発想をもっている。
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カースト下位に生まれたとする。その場合、前世で悪いことをしたから、カースト下位に生まれたのだということになる。けど、前世で悪いことをしたという妄想的な決めつけは、じつは、事実カースト下位に生まれたから、発生することなのだ。妄想を信じる人の頭の中に発生してしまう。
言霊の場合も、実際に、不幸な出来事がしょうじたから、不幸な出来事がしょうじたということを言うのに、不幸な出来事がしょうじたと言うから、不幸な出来事が生じるようになったのだということになる。
事実不幸な出来事がしょうじたのだから、不幸な出来事がしょうじると言ったということになってしまうのである。ようするに、愚痴を言うから不幸な出来事がしょうじるとか、ネガティブなことを言うから不幸なことがしょうじるということになる。
言霊主義者のなかでは、自動的にそうなってしまうのである。
しかし、言ってない場合があるし、言った場合でも、言霊の疫病神が、言ったことを現実化したわけではないのだ。