あーー。時間、たっちゃったなぁーー。あーー。時間、たっちゃったなぁ。
みんな、わかっていないけど、きちがい兄貴の騒音が気にならないわけがないのである。
きちがい兄貴は、きちがいだから、自分の耳が悪くなるような音で鳴らし続けた。ハンダゴテ事件のときのきちがい親父のように、自分のなかでスイッチが入ってしまうと、ごくごく、基本てなことを認めないのである。
そりゃ、俺の身の上に起こったことだから、経験していない人は、わからない。けど、わからないのに、わかったつもりになって、むりなことを言うのである。はっきり言うと、クソを言うのである。ほんとうに、むりなことなのに、自分なら影響をうけないと思って、クソを言うのである。
一日で影響をうけるのに……やられていない普通の人たちは……「自分なら影響をうけない」と思っているのである。どうして、自分なら影響をうけないと思うことができるかというと、ひとごとだからなのである。
* * *
うちのきちがい兄貴は、よそにはいない人なのである。
だから、よその人は、経験していないのだ。きちがい的な騒音生活を経験していない。きちがい家族が、きちがい的な意地で、きちがい的な理屈で、きちがい的な感覚で、毎日毎日、長時間、きちがい騒音を鳴らし続ける……自分がこの世で一番きらいな音を、至近距離で鳴らし続けるということを、経験していない。
普通の人は、普通の人だから、経験していないのである。普通の人が経験した騒音は、普通の騒音なのである。
普通の人が経験した騒音生活は、普通の騒音生活なのである。
『きちがい家族による騒音』ということが、どういう意味をもつのか、からだで、わかっていない。わかってないやつの、発言なんだよな……。