ポジティブなことを言うと、ポジティブなことが起こり、ネガティブなことを言うと、ネガティブなことが起こる……ということになっている。これが、常識になってしまっている。
しかし、これは、「下の立場の人」に、いやなことをおしつけるための、便利な言葉だ。だれが上の立場で、だれが下の立場なのかということを考えなければならないのである。
上の人が、ポジティブなことを言うと、下の人が、ネガティブな仕事をおしつけられることがある。そういう場合だってある。その場合、下の人にとっては、ストレスがたまる「ネガティブなことが起こった」ということになるのである。
ところが、言霊主義者や「なんとなく」言霊主義的な思考になれている人は、立場なんて、無視するのである。言霊主義者や「なんとなく」言霊主義的な思考になれている人は、立場、環境、状況を無視するのである。
そして、一〇〇%詐欺をして、「ポジティブなことを言うと、ポジティブなことが起こり、ネガティブなことを言うと、ネガティブなことが起こる」と言うのである。
これ自体が、社会にネガティブな影響をあたえている。
こんな、悪いことが成り立っているなんて、よくないだろ。よくないから、ネガティブだ。
